2026年9月時点の情報です。 韓国旅行の情報を調べると、話が食い違っています。現金はほとんど使わなかった人もいれば、T-moneyのために結局ATMを探したという人もいます。Apple Payでほぼ済ませた人もいれば、問題のない海外カードを持っていたのにATMを何台も回った人もいます。

じつは、どれもある程度正しいのです。2026年の韓国は海外カードでとても旅行しやすい国です。ただ「カードがほぼ使える」と「現金がまったく要らない」は別の話です。

結論から:海外で使える実物カード1枚、いつものスマホ決済、予備の少額ウォン。そして出発前に交通手段をひとつ決めておけば十分です。

ひと目でわかる:どこで何が使える?

支払う場所海外の実物カードApple Pay / Samsung Wallet現金交通カード・備考
ホテル・宿泊施設◎○○—
コンビニ◎○~◎◎T-moneyで支払い可
カフェ・一般の飲食店◎○○—
チェーン店・ファストフード◎○~◎○—
百貨店・ショッピングモール◎○~◎○—
王宮・博物館・主な観光地◎○○オンライン予約は条件あり
伝統市場・屋台・食べ歩き△✕~△◎—
小さな個人商店○△○—
ソウルの地下鉄改札・バス✕✕△T-money / 気候同行カード短期券
ソウル地下鉄の新型券売機◎△◎気候同行カード短期券・1回券
実物T-moneyのチャージ✕✕◎現金
iPhoneのMobileTmoneyチャージ△△—一部のカードブランドのみ
Global ATMでのウォン引き出し△——カードと銀行による

◎ ほぼ使える · ○ たいてい使える · △ 場所やカードによる · ✕ 期待しない。あくまで実用ガイドで、保証ではありません。カード会社・端末・アプリのバージョンで結果は変わります。

ホテル、コンビニ、カフェ、買い物はカードでほぼ済みます。旅行者がつまずくのは交通と、一部の市場やごく小さなお店です。

日本円を持っていけば使える?

予備として日本円を少し持っていくのは問題ありません。ただ、韓国の日常の支払いはウォン(KRW)です。カフェやコンビニのレジで円を出して支払うことはできません。

日本円は使うお金ではなく、必要なときに銀行や公認の両替所でウォンに替える予備費と考えてください。旅費をすべて現金で持っていく必要はありません。

海外カードだけで大丈夫?

日常の支払いなら、ほぼ大丈夫です。Visa、Mastercard、American Expressはホテル、百貨店、一般のお店で広く使え、最近の旅行者の体験談も同じです。宿泊、カフェ、食事、買い物はたいてい日本で使っているカードで済んでいます。

ソウル・汝矣島駅近くのCUコンビニの外観
ソウル・汝矣島(ヨイド)駅近くのCUコンビニ。写真:LERK / Wikimedia Commons、CC BY-SA 4.0(トリミング済み。加工版もCC BY-SA 4.0)。

JCBも大手のお店やホテルでは使えることが多いですが、小さなお店では断られる場合もあります。VisaかMastercardを1枚持っておくと安心です。

ポイントは「ほぼ」という言葉です。正常なカードでも特定の端末で通らないことがあり、市場の屋台や小さなお店は現金のほうが楽なことが多いです。

ATMでウォンを引き出してもいい?

いいです。現金は少しだけ持って行き、到着後に必要な分だけ引き出す旅行者も多くいます。

ただ、すべてのATMがすべての海外カードに対応しているわけではありません。今年ある旅行者はソウルでATMを何台も試したあと、本当の原因に気づきました。自分の銀行で海外取引が止められていたのです。

出発前にひとつだけ確認してください。自分のカードは海外での支払いとATM引き出しができる設定になっている? 韓国では「Global」や海外カード対応の表示があるATMを探しましょう。

Apple Payは韓国で使える?

以前の旅行記では、韓国のApple Payはほとんど使えないと書かれていました。今は違います。コンビニ、大型店、チェーン店を中心に使える場所が増え、支払いの大半をApple Payで済ませたという旅行者もいます。

Apple Payが使えないお店でも、海外カードが使えないとは限りません。

スマホ決済は受け付けなくても、実物のVisaやMastercardなら通る端末もあります。iPhoneユーザーも実物カードは持っていきましょう。

Samsung Walletは?

韓国ではSamsung Walletはとても一般的です。ただしそれは韓国の人が韓国のカードを使う場合の話。海外で発行されたカードは、発行国・銀行・カードによって対応が異なります。

Galaxyだから当然使えると思い込まず、自分のカードが海外でSamsung Walletの支払いに対応しているか、出発前に確認してください。

持ち物:実物カード、スマホ決済、少額のウォン、交通手段ひとつ
交通の話の前に、ここまでのまとめ。 ToYouPick エディトリアル

交通はなぜ急に複雑になるの?

コンビニではカードで問題なく払えたのに、地下鉄に入ると改札でタッチするのはそのカードではないことに気づきます。

2026年9月現在、普通の海外VisaやMastercardをソウルの地下鉄改札やバスの読み取り機にそのままタッチできると考えてはいけません。旅行者は今も交通カードを使います。T-moneyか、ソウルの気候同行カード短期券です。

T-moneyに現金が要ると言われるのはなぜ?

T-moneyは日本のSuicaやPASMOのようなチャージ式の交通系ICカードで、ソウルをはじめ多くの都市のバスと地下鉄で使えます。複数の都市を回るならいちばんシンプルな選択です。

問題はチャージです。一般的な実物T-moneyは、現金でチャージするものと考えておくのが安全です。「韓国はキャッシュレス」と「T-moneyのために現金が必要だった」が両方正しい理由です。

硬貨・紙幣投入口があるKORAILの券売・チャージ機
ソレポグ駅のKORAIL券売・交通カードチャージ機(2024年)。こうした機械は硬貨と紙幣で使うため、T-moneyには少額の現金があると安心です。 Photo: LandAndTree / Wikimedia Commons, CC BY 4.0 (resized)

ソウルだけなら気候同行カードの短期券が便利

2026年3月17日から、ソウル地下鉄1〜8号線の273駅にある新型券売機440台で、VisaやMastercardなど海外発行のクレジット・デビットカードが使えるようになりました。

この券売機では、海外カードで気候同行カード(Climate Card)の短期券(1・2・3・5・7日券)や1回券を買えます。海外カードでの支払いには約3.7%のサービス手数料がかかります。

海外カードで気候同行カードを買えることと、そのカードを改札に直接タッチできることは別の話です。

従来の30日券は2026年9月末で終了します。旅行者がよく使う1〜7日の短期券は引き続き利用できます。

iPhoneならT-moneyをスマホに — カードブランドに注意

iPhoneやApple Watchなら、MobileTmoneyアプリを使ってSuicaのようにT-moneyをウォレットに入れられます。アプリの「Foreigner」ボタンを押せば、韓国の会員登録なしで海外カードでチャージできます。

2026年9月時点で使えるのは Mastercard、American Express、UnionPay、JCBで、Visaは使えません。 日本で発行されたJCBカードならチャージできるのは日本の旅行者にとってうれしい点です。Visaしか持っていない場合は、実物T-moneyか気候同行カードを用意しましょう。

Androidの場合は、ソウル市が案内しているTmoneyの「Korea Tour Card」アプリで海外カードからチャージできます。

WOWPASSのような旅行者向けカードは必要?

必須ではありません。旅行者向けカードは両替・支払い・交通を1枚にまとめられるので、便利に感じる人もいます。ただ、海外でよく使えて手数料も手頃なカードをすでに持っているなら、なくても大丈夫。人によっては管理する残高がひとつ増えるだけです。

交通は2027年から楽になる予定

Tmoneyは2026年9月、Visa・Mastercard・UnionPay・JCB・ハナカードとEMVオープンループ方式のシステム構築で協約を結びました。交通カードなしで、いつものタッチ決済カードをそのままかざす方式です。2027年にソウルの市内バスから始め、仁川のバスや空港バスへ広げる計画です。

ソウル市の計画には、2027年からの地下鉄1〜8号線の端末交換も含まれています。それまでは、自分のカードを交通カード代わりに使えると思わないでください。

持っていくもの

  • 海外で使える実物カード1枚。 VisaかMastercardがいちばんシンプルです。海外利用の設定と海外事務手数料を出発前に確認を。
  • いつものスマホ決済 — Apple PayかSamsung Wallet。実物カードは予備として一緒に。
  • 少額のウォン — 市場、屋台、T-moneyのチャージ、ときどき通らないカードのために。
  • 交通手段ひとつ — ソウルだけなら気候同行カード短期券、複数の都市ならT-money。

まとめ

韓国旅行の支払いは、ほとんどカードで済みます。別に準備が必要なのは交通だけです。

カードはいつもどおりに、交通は別に準備して、現金は保険として少しだけ。支払いのルールや対応カードは変わることがあるので、旅行の直前に下の公式リンクをもう一度確認してください。